2009年02月20日

思考実験:全刑罰を廃止せよ

私は死刑廃止論者である。

最大の理由は、「殺人がいけない」ことになっているのだから、
国家によって殺人を行うことも、いけないと思うからだ。


すると、あなたはこう反論するかもしれない。

「それでは、懲役刑や罰金刑はどうなるのだ。人を監禁すること、人からお金を奪うこともいけないのではないのか」


私は、こう答える。
「その通りだ。懲役刑も、罰金刑も、やってはいけないことだ。全刑罰は、廃止されるべきだ」


こう反論されることは想定している。
「大それたことを言うな。刑罰を廃止してしまえば、たちまち犯罪だらけになることが目に見えている。すると、『殺人はいけない』とか『泥棒はいけない』という価値観は、実際には踏みにじられることになってしまうではないか」


ここまで来て、ようやく、私は本当に言いたいことが言える。
「わかった。それでは、殺人や泥棒を減らすことができる、犯罪者を立ち直らせることが期待できる、という範囲では、国家による刑罰を認めよう。ところで、死刑はどうだ。罪人を殺すことに、教育効果はありえない。抑止効果も、実際にはさして期待できないというではないか。加えていえば、死というものは不可逆の変化であるし、別のもの、たとえば金銭によって補償することもできはしない。死を刑罰に利用することは、冤罪の可能性がある以上適切ではない」と。

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別の視点からの反論があろう。
「被害者の感情はいったい何とする。たとえば近親者を殺された人物の感情を、犯人の死刑以外によってどうやって慰めるのだ」


しかし、こう考えられないか。
「人間が憎しみという感情を持つことは当然であり、避けられもしない。しかし、それを実行することは戒められなければいけない。殺人への復讐として殺人を行え、などという主張は私怨以外の何物でもなく、国家がそれを代行するに足る根拠は何もない。人間世界では、さまざまな軋轢に満ちており、憎しみが生じることもあるが、しかし、その感情を誰かにそのままぶつけることは、やはり罪となるのである。あなたが私を殴ったからといって、私にあなたを殴る権利が付与されることはない。なぜ、例えば『殺人の被害者に近しい者』の主張のみが特権的に取り上げられ、加害者が殺されなければいけないのか。もちろん近親者を殺された人間の悲しみは察するに余りあり、可能な限りの慰めをすることにやぶさかではないが、復讐の権利を付与することだけはできない。それは結局、『殺人はいけない』という価値観に背を向けることに他ならないのだ」と。

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2009年02月19日

中川騒動においての新聞ジャーナリズムの問題点

しつこいようだが中川大臣のアレについて。
ただ今回は切り口が違う。新聞を批判したい。


まずは毎日新聞のコラムをお読みいただこう。

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酸いも辛いも:ローマの醜態とメディア 玉置和宏
http://mainichi.jp/select/biz/tamaki/news/20090218org00m020001000c.html

日本の報道はどうか。不思議なことに外国メディアがこの奇怪な行動をあからさまに報道しているのに、ほとんど伝えていない日本の大新聞もあったことだ。この新聞にまともなローマ特派員か随行記者がいれば、もちろん書いたであろう。いや送稿してこなければデスクとして催促するのが仕事だ。あってはならないことだが、実際に書いてきたのに本社デスクサイドが自主規制でボツにしたのだろうか。

 だがこの新聞だけを責めるのではない。ほかの新聞の報道も本格的な腰が入っていたかといえば必ずしもそうでもない。その中で身びいきと言われるかもしれないが、この愚行を大新聞の社説で最初に厳しく質したのは毎日新聞だけだった。それを言っちゃお終いよ、と言うなかれ。PRするつもりは一つもない。この世界に45年生きていて大学で「新聞論」を講じている人間から見ると、この差は新聞ジャーナリズム度を測る格好の物差しになると思うからだ。

 TVニュース報道の多くは新聞記者の血と汗を「ただ取りしている」と思うことが少なくない。1行のコメントを取るのに死に物狂いの努力をしている。TVの画面一杯に新聞記事を掲載してバラエテイ風にこれを伝える。なかには自分はほとんど新聞の情報に依存しながら「なぜ新聞はこういうことを書かないのか」などと喚いて視聴率をとろうとするキャスターもいる。新聞人からみれば昔の週刊誌商法にならったTV言論ビジネスの悪しきモデルだといいたいほどだ。

 だが今回に限れば残念ながらTVジャーナリズムの完全勝利だろう。それが理屈ではなくあの「へろへろ大臣」の映像の繰り返しが世論と政治を動かしたのだ。世界の経済危機の課題を協議するG7という重要な会合後に日本の担当大臣が愚弄(ぐろう)されるような報道が世界に発信された。この不名誉な事件から我々新聞ジャーナリストも学ぶべきことは多かった。

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このコラムで言うとおり、
この件では新聞はTVジャーナリズムに敗北した。

率直な反省は評価に値する。

しかしながらこのコラムを載せるとともに
「この愚行を大新聞の社説で最初に厳しく質した」
毎日新聞も、中川大臣の件に関して罪なしとはいえない。
これは後に述べる。

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思えば、たしかに新聞は最初「中川大臣飲酒」とは報じなかった。
「眠気こらえ」「かみ合わない」等々、かばっているとしか思えない表現。

日本の新聞は、海外のメディアが中川問題を報じてから、
後追いの形で「飲酒問題」としてはじめて報じ始めたのである。



「もし万が一病気である場合、それを飲酒扱いしたら大変だから及び腰だったのか?」
と当初の私は考えたのだが、その仮説はすでに棄却されている。

なぜなら、あの泥酔会見直前の昼、
中川氏は財務省の「玉木局長」、女性新聞記者などと会食しているからである。
下のほうに貼り付けた記事を参照されたい。


そして、その会食の直後が、あの泥酔会見である。


その後はご存知のとおり、中川氏の苦しい釈明があった。
初めは「飲んでいない」、その次は「ゴックンはしていない・・・」


しかし結局、中川氏は女性記者らとの会食の場で、
自らワインを注文していて、
それが少なくとも泥酔会見の原因のひとつである。

中川氏はそれを隠していたわけで、
実質的にはウソをついていたと言って差し支えない。

それは最終的に「玉木局長」という
財務官僚が国会に呼びつけられて、そこで口を割ってバレた話。

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私は疑問に思う。
そこにいた女性記者らは何をやっていた、というのか?


「女性記者」が目撃したことをそのまま記事に書けば、
簡単にウソとばれる話であった。

玉木局長が国会へ出かけたりするまでもなかったはずである。

記者たちはなぜ沈黙したのか、まったく分からない。


少なくとも会食の場に、読売新聞の記者はいたわけである。

中川大臣と一緒に記者が酒を飲んでいたのに、
「飲酒」と報じることをしなかった、できなかった新聞社の姿勢を、
私はまったく理解しない。


中川大臣と一緒に記者が酒を飲んでいた件の第一報は、
その場に記者がいなかった、毎日新聞である。

毎日新聞に報道されるまで、
読売その他のメディアは中川大臣と酒を飲んだ事実を黙っていたわけである。

中川大臣をかばったのか自社記者をかばったのか。
ジャーナリズムとしてはいただけない話ではないだろうか?

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また、その場が記者がいなかったという毎日新聞などにしても、
もっと早く真相を報じることはできたはずである。
少なくとも、海外の報道より遅れる理由はないのだが、
なぜかどこの社も横並びで、海外報道の後追いをした。

これも理解しがたい。

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少なくともこの件に関して、
新聞のジャーナリズムは死んだも同然だったといっていいと思う。

整理すると、疑問点はこうだ。

1.直接記事の材料にするわけでもないのに、政治家と恒常的に会食するというのは、ジャーナリストが権力者に対峙する姿勢としていかがなものか。

2.なぜ同席していた記者の名、所属する社が明かされないのか。

3.なぜ当初、中川大臣の飲酒について報じられなかったのか。

4.なぜ中川大臣と記者との会食について報じられなかったのか。

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率直に言えば、
中川大臣をかばっていたのではないか、と勘ぐられても仕方がないだろう。
猛省を促したい。

やはり政治家とメディアが癒着することは望ましくないと思う。

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自民党支持者の方々はもしかすると
これを問題視しないような場合もあるかもしれないが、

いまや政権交代の時代である。


たとえば民主党、社民党、国民新党の政権になり、
そこで大臣がなにか失態を犯したとしよう。

メディアが、なぜかその政権を批判できない、
ということになればやはり自民党支持者も困るはずである。


要するに日本の民主主義という大きなものに関わる問題である。
与党支持者も、野党支持者も、
メディアの公正さという価値を重んじていただきたいと思う。

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参考。

中川財務相:G7昼食会抜け出し、同行記者とワイン
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090218-00000005-mai-pol

中川氏、ワインを自ら注文 G7会見前の昼食
http://www.asahi.com/politics/update/0219/TKY200902190115.html

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小ネタ

あながち、小ネタでもないけど。

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劇場政治。


西川議員秘書 酒気帯び容疑 福岡県警が摘発
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/78083

自民党の西川京子衆院議員(福岡10区)の秘書を務める長男(36)が道交法違反(酒気帯び運転)容疑
で福岡県警に摘発されていたことが18日、分かった。容疑を認めているという。

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いよいよ麻生おろしの動きです。麻生氏はもう無理かな・・・

しかし政権党の政権運営や国会対策の会議に同席するって、
それはジャーナリストのやることと言えるのかなあ。


<自民>森・青木・山崎3氏が意見交換
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090219-00000002-mai-pol

 自民党の森喜朗元首相と青木幹雄前参院議員会長、山崎拓前副総裁は18日夜、
東京都内で会談した。今後の麻生太郎首相の政権運営や国会対策などをめぐり、
意見交換したものとみられる。会談には渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長兼主筆と
氏家斉一郎日本テレビ放送網取締役会議長が同席した。

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2009年02月18日

中川昭一財務大臣・泥酔会見騒動の総括

本ブログで何度か中川大臣の泥酔会見のことを取り上げたわけだが、
取り上げたとたんアクセスが3倍くらいにアップした。

「G7 酒」
「薬のみすぎ 中川 真相」
「中川 本当 風邪薬」

などの検索ワードで、
続々と私のブログにアクセスしてくださる人がいることを見ると、
いかにこの話題が世間の注目を集めているかということがわかる。

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さて中川大臣辞任という形でこの問題も幕を下ろしたわけだが、
結局、私の言うとおりにしとけばよかったのに・・・
という思いを禁じえない。

民主党の逢坂誠二議員のサイトから経緯を引用したい。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~niseko/


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16日夜
麻生総理
「職務に専念してもらいたい」(慰留)
中川財務大臣
「罷免されない限り職務を全うしたい」



== 条件付き辞任 ==
17日午前:
中川大臣が、通院を理由に
衆院予算委員会と参院財務金融委員会を欠席し、
両委員会が中止(極めて異例)

17日昼
中川大臣
「景気を良くする気持ちは非常に強い」
と、予算と関連法案の衆院通過後の
条件付き辞任を表明



== 辞任 ==
17日夜
中川大臣が辞表を提出
「辞めた方が国家のためになると思った。
 首相から慰留の言葉はなかった」

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迷走に次ぐ迷走である。
それにより、マスコミによる「泥酔中川キャンペーン」が
余計に延びてしまっただけの話である。

しかも「ブレる自民党」のイメージがさらに強化されてしまった。

初めから辞任させたらどんなに良かったことか。


わけても、一時「入院」および「予算の衆院通過後の辞任」を
打ち出したのは最悪であった。

この経済危機にあって、
アルコール中毒の大臣が病院で療養しながら仕事ができるわけはない。

また、「予算の衆院通過」といっても、
その予算、大臣がいなければ国会で審議もできない。

そのようなことでは、
辞めろという野党の圧力に抗し切れるわけもなかった。

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おそらく、自民党本来の意思決定プロセスが機能していないのだろう。
また、麻生太郎内閣総理大臣に助言できる、
有能な側近もいないとみえる。


おそらく麻生氏は孤独のなかで決断を強いられ、
結局こんなことになってしまったのだろう。

その麻生氏は何を考えたのか?
私の推測では、こうなる。

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自民党のミッションは「少しでも多い議席の確保」である。

しかし、麻生氏およびその周辺のミッションはそれとは異なる。
「麻生政権の延命」「麻生氏本人のメンツの確保」である。

いま、その両者は矛盾しており、
「自民党VS麻生太郎」の構図となっている。


さて、いま多くの自民党議員はこう考えていることだろう。
「麻生では駄目だから麻生政権をつぶして、新しいトップの元で選挙をやって、少しでも負けを少なくしよう」

麻生氏としては逆に、自民党の行く末などよりも、
麻生政権の延命、あるいは体裁に気を配っている。


中川氏は、麻生氏にとって、唯一無二の盟友といえる。
ここで中川氏を切ってしまったら、
政権は弱体化し、任命責任をも問われることになる。

そして最終的には用済みとばかりにトップの座を下ろされる・・・

その思いが、中川氏を辞任させることをためらわせた。
「あれは風邪薬でした」で逃げ切れる、
あるいは「予算通ってから辞めます、病院で仕事します」で野党、そして国民が許してくれる、
そのような、あまりにも分の悪いギャンブルに走らせてしまった。

結局、それが最悪の結果になってしまったが。

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以前中山国土交通大臣が、
「成田闘争はゴネ得」、「日本は単一民族」。「日本の教育のガンは日教組」
などととんでもない失言をしたが、
あの時は、麻生氏は速やかに中山罷免を決断した。

麻生政権はまだ始まったばかりで麻生氏の政権基盤は安泰だったし、
中山大臣は麻生氏にとって友達でもなんでもなかった。

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後任は与謝野大臣が兼任。

これで、与謝野氏は「財務・金融・経済財政担当」の
3ポストを兼ねることになる。

およそ経済にかかわることほとんどを一手に担う。

与謝野氏はガンを患っているが、体調は大丈夫なのか心配にもなるし、
この100年に1度の危機にあって、
そんな無茶な人事をやっていて大丈夫ですかと言いたくもなる。

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これも、中川氏の後任に、
例えば伊吹文明氏や谷垣禎一氏を入れる方が無難な人事だった。

そうしなかったというのは、
麻生氏が、今から内閣に気心の知れぬ人を入れることを
嫌ったからだと思う。


あくまでも私の見方だが、
今回のドタバタ劇から、まだ総理大臣を辞めたくないんだ、
という麻生氏の思いを見て取ることができたような気がする。

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とはいえ麻生氏はこの件でも失敗続きで、
客観的にはもはや厳しい。

春のうちには新しい自民党総裁が選ばれ、
即刻選挙という感じになってくるかもしれない。

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小沢とヒラリー

小沢氏がヒラリー国務長官と会うか会わないかで多少紆余曲折があった。
私は無理に会わなくてもいいのではないかと思っていたが、

結局、ヒラリー氏の方から小沢氏に日程を合わせてくれたということらしい。
野党支持者としては、
アメリカが今の野党を重視している、ということを喜んでもいいのだろう。

政権につく前から面倒な約束事でもさせられたら嫌だなと思ったが、
会談の内容はたいしたことを言っていないので、まあよかった。


とはいえ、日本も「分担する責任を果たす」とある。
このことに例えば海外に派兵することなどが含まれるのかどうか。

小沢氏は独特の「国連中心主義」という原則を持っている。
この評価について長々と論じるのは別の機会に譲りたいが、
個人的には、少なくとも現与党の思考停止的米国追従に比べればマシであると考えている。

しかしやはり、どうしても海外派兵ということを
認めるわけにはいかないという意見もあろう。

もちろんそれは理解するしシンパシーを感じてもいるが、
自公政権の打倒、政権交代を望むならば、
小沢氏を応援せざるを得ないというのが二大政党制の苦しい現実である。

とはいえ当面のところは民主・社民・国民新の連立政権にならざるを得ないわけで、
たとえば連立政権の中で社民党などが発言力を発揮するチャンスをもつこともあろうし、
それに期待してもいる。

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よくできたまとめをコピーしておく。

200 名前:無党派さん[sage] 投稿日:2009/02/18(水) 13:20:29 ID:wl5nrlAA
【小沢代表会見詳報】(17日夜)

民主党の小沢一郎代表は17日夜、ヒラリー・クリントン米国務長官との
会談で、日米関係について、「何よりも大事であることを最初から唱えてきた
一人だ」と述べたことを明らかにした。都内のホテルで記者団の質問に答えた。
記者会見の詳報は以下の通り。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090218-00000505-san-pol


小沢・ヒラリー会談のまとめ

・日米同盟は何よりも重要な二国間関係である。
・日米同盟は一方が一方に従属する関係ではなく対等な関係であるべきだ。
・現状ではわが国は困難な役割を果たす責任に対する覚悟がない。
・ゆえにわが国が世界戦略を真剣に考え、自らの主張をすることができないでいる。
・北朝鮮は自発的に核のカードを手放すことはない。
・中国は北朝鮮の現状の体制を認めている。
・市場主義と共産主義はお互い相容れず、必ずこの矛盾が表面化する。
・中国の民主化がいかにソフトランディングに行われるかが、日米及び世界にとって最も大きなテーマである。

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【小沢代表会見詳報】「日米関係は何よりも大事」(17日夜)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090218/stt0902180034000-n1.htm

 民主党の小沢一郎代表は17日夜、ヒラリー・クリントン米国務長官との会談で、日米関係について、「何よりも大事であることを最初から唱えてきた一人だ」と述べたことを明らかにした。都内のホテルで記者団の質問に答えた。記者会見の詳報は以下の通り。

【次期衆院選での勝利】

 「えー、今、長官との会談をこのメンバー(小沢氏、鳩山由紀夫幹事長、菅直人代表代行、輿石東参院議員会長、山岡賢次国対委員長)で終えたところでございます。詳しくは、中に入ってメモしていた者から、聞いていただきたいと思います。私の方からは、最初に日本を訪問していただいたことに対するお礼と、私の日程に配慮していただいて、このような時間にもかかわらず懇談できましたことを感謝する、ということをお話いたしました。とにかく、次の衆院選に勝利しませんと、もう長官とお会いすることはありませんので、その点は政治家としてご理解をいただきます、ということを申し上げました」

【日米関係】

 「長官の方からは、(来年は)日米同盟の50周年ということで、今までも日米関係、日米同盟が両国にとっても、アジアにとっても、あらゆる意味で大変いい結果を果たしてきたと。これから50年もまた、日米同盟をさらに強固にしていくためにお互いに努力をしましょう、という趣旨の話がありました。私は、今のそのお話には、全面的に同意します、賛成です。それで、最近の私の言動について、米国の友人から、米国内で誤解があるという忠告を受けましたと。しかし、私は日米同盟が何よりも大事であることを最初から唱えてきた一人であります。ただ、同盟というのは、一方が一方に従う従属の関係であってはなりませんと。お互いに主張を交換し、議論し合い、そして、よりよい結論を得ると。そして、得た結論については、お互いにこれをしっかりと守っていくと、そういう関係でなければならないと言った」

【米軍再編問題】

 「(長官は)日米同盟をいろいろな分野で有効に活用していくことが大事だという話をされました。それで、北朝鮮、米軍再編の話もちょっと例に出されました。で、私は、米軍の再編問題につきましては、まず、両国で、本当に同盟国として、世界政策を、世界戦略をきちんと話し合って、その合意を得た上で、個別の問題について対応していくことが大事じゃないかと。今までのわが国政府は、自らの主張をきちんと主張し得ないところに問題があったのではないかと。そして、それはまた日本人が、たとえ困難な役割でも、お互いの中で分担する責任を果たしていく覚悟がなかったからではないか、という話もいたしました」

【北朝鮮、中国問題】

 「私は、北朝鮮は核のカードを手放すとは思えませんと。それからもう一つは、中国問題がより大きな問題であると思います。中国は、朝鮮半島について言えば、北の政権の善し悪しは別にして、現状維持です、と私は思います。まあ、それはそれとして、それ以上に中国そのものの問題の方が大きいと思います。私は、中国の最高首脳部にも面と向かって言ってますから、平気ですけれども、中国の今日の、また、これからの状態を非常に心配しております。まあ若干、トウ小平が、毛沢東の大躍進と文化大革命の失敗を償うために、また、中国の発展のために、市場主義を取り入れたことは大変大きな成果だったと思います。しかし、それは両刃の剣でありまして、市場主義と共産主義とは原理的に相容れない。必ずこの矛盾が表面化するであろうということは、彼らにも私はそう言っております、ということを申し上げ、従って、中国問題というのは、北朝鮮うんぬんということもあるけれども、日米にとって、最大の問題は中国問題であろうと申し上げました。私の主張に対し、長官は、洞察だと思います、という話をしました。いずれにしても、日米中のトライアングルが非常に大事な関係です、ということを言ってました。私は、付け加えて、中国の民主化がソフトランディングをいかにして行うかが、日米にとって、世界にとって、最大のテーマだと申し上げました。それに対して、そういった彼女の話があったということです」

【その他】

 「あとはもう、お疲れでしょうからっつったら、はいっつって、明治神宮から始まって、今日は大変な一日でした、なんて言ってましたね。それじゃまあ、今度、また、長官の方から、そういった話をぜひ継続して今後もやっていきたいということがありましたから、長官とあるいは他の米国の首脳の方とこういった話をまた継続してできるように、選挙勝つように一生懸命、頑張ります、そう言って別れました」

 −−代表の感想を

 「感想なんて、そんなのない」

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2009年02月17日

枝野幸男「道から介護へ」税金の流れを変えよう

国会傍聴記by下町の太陽・宮崎信行さまの記事で見た、
民主党の枝野幸男議員の動画が面白い。


我が意を得たり。
いいことを言っているのでぜひ動画を見てください。


これからは何に対して、お金を使うか。

今までのごとく道路工事やダム工事の予算を増やすよりも、
もっといい事に使ったほうがいいじゃないか。

予算の優先順位を変える。


政権交代後にまずやらないといけないこと、
やるべきことはこれでしょう。

福祉と教育は政府がお金を使っても、
バチはあたらないだろうというのが私の考えです。


「コンクリートからヒトへ」
これは民主党の考えたキャッチコピーですが、
社民党、国民新党も共有できる精神ではないかと思います。



枝野幸男「道から介護へ」税金の流れを変えよう 2009年2月9日


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世界を変えるには

政治の場ではいろいろなことが取り上げられるが、
多くの人にとって、それほど差し迫って重要ではない案件と言うのがある。

地球温暖化、外交、国防、文化政策、
海外の貧困問題、マイノリティの人権、科学技術政策など。

そういう諸問題は、言うまでもなく重要だが、
多くの人は、さしあたり、「どうでもいい」と考える。

一般市民にとってそれらは全部、
重要度が低い「ロー・ポリティクス」である。


しかし言うまでもなく、重要である。
だからそういったものに関心を持つ人は、

いかにしてそれらの政策をいい方向に導くか、
「みんなが真剣に関心を持たない」という制約条件の中で、
考えないといけない。

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たとえば外交・安全保障である。

現代民主主義社会において、それはちっとも、
「ハイ・ポリティクス」扱いされていない。

むしろ、「ローエスト・ポリティクス」と言っても
過言ではないと個人的には思う。

繰り返すがそれが現実である。


外交がどうでもいいとまでは思わないが、
私自身も社会保障etc.のほうにより大きな関心を寄せている。

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たとえば我が国の外交について、
これこれこういうところに問題がある、
これをこういうふうにして、このようにすべきだ、
などと、かまびすしく学生は言う。


確かに問題はあるのかもしれない。


しかしそれはわれわれ国民の責任である。

外交政策において多少デタラメをやっても、
歴代の総理で言っていることがコロコロ変わっても、
国民は基本的に意に介さない。

かといってプロの外交官に委任するわけでもなく、
国民は時に、ナショナリズムや、他国への怒りなど、
感情をむき出しにして外交を阻害する。

まあ、そういうものである。

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それは人々が馬鹿だからではない、と思う。
外交なんぞに対して時間を割いて真面目に考えることは、
ほとんどの人にとって合理的ではないからだ。

投票権は1票しかないし、相手があることだから、
どういう外交が自分のためになるか、わかったものではないのだ。
それならもっと直接的に自分のためになることに時間を割いたほうがいいのだ。

国際政治学徒の中では、その「現実」を見ない人が
「現実主義者」を名乗っていたりするからシュールである。


外交などという案件は、常に「ロー・ポリティクス」、
「重要度:低」の案件として扱われるのが自然であり、それが現実なのである。

その現実を見据えた上で、ではどうするか?
というところまで考えなければいけない。

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そういうカギカッコつきの「どうでもいい」案件に
関心を持つ人々は、当然だがいないというわけではない。

環境問題はビジネスに繋がることが分かり、
人々の関心を引くようになったのでひとまず除外しよう。


人権問題、世界の貧困問題などなど、
重要だが人々の関心を引かない問題は多い。

そういう人々は問題意識を持ち、理想に燃えているが、
多くの人の関心の低さという現実に、必ず直面する。

しかしそのままでは、状況は改善しない。


だから色々なことを考えるわけである。

パレードを行ったり、Tシャツを作ったり、
デモをしてみたり、シンポジウムを開いたり、
歌を作ったり、ビラやポスターを作ったり、
映像を作ったり、フェスティバルを開いたり、

とにかく、いろいろなことをやっている。


外交に関心を持つ人々は、そのような取り組みから、
何かを学んでもよいのではないかと個人的には思う。

もちろん困難もある。
外交などというのは、あまりラディカルなメッセージを出しては困るだろう。
しかし地味なことを主張しても関心を引かない。

しかも、外交にかかわる案件はとても「政治的」であり、
どんなことを言っても反発を生みやすい。

人々の立場も対立する。
「貧困問題」であれば、「貧困削減」自体に強硬に反対するような人は少ないから、
関心さえ持ってもらえれば「わりと勝ち」という側面もある。
外交であればそういうわけには行かない。

難しい。


難しいが、何とか外交にも関心を持ってもらうべきだと思う。
国民の目から離れてプロが勝手に交渉する、というのはもはや不可能だろう。

ならば外交に、国民の冷静な判断力と戦略性を求める、
という訴えをしてもよさそうなものだと個人的には思う。

そのような、国民向けの努力はほとんど行われていないのではないか。

外交にまじめな関心を向けない国民に対して、
怒ったり、馬鹿にしたりしているだけではないか。


仮に、世界の貧困に真剣に取り組まない多くの人々に対して、
怒ったり馬鹿にしているだけの人を見たらどう思うだろうか。
「そんな姿勢じゃあ、意味がないよ」と考えるのが普通だと思う。

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表現のやり方

鈴木邦男×雨宮処凛×保坂展人 「愛国心」トークライブ




社民党提供ですが、意見は三者三様。これはいいトークライブですね。

保坂議員だけが喋るとか、福島みずほ党首が
社民党の公式見解を述べるよりもかえっていいのかもしれない。


民主党のYouTube動画は議員のメッセージや
幹部の記者会見がそのまま載っているだけだったりするので、
その点は社民党の動画のほうが面白いですね。

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私の持論としてあるのは、
やはり表現のやり方を工夫しないといけないということ。

年金や税制など、人の興味のひくテーマを扱うならいいが、

例えばまあ、愛国心とか、地球環境とか、外交政策とか、
そういう、一般の関心を引かないテーマを扱い活動する人は、
一般人の無関心を嘆くだけでは絶対に駄目だということ。

きれいなビラをくばる、楽しげなデモを打つ、パーティーを開く、
美しい映像を作る、有名人を引っ張り込む。

そういうことをやらなければ駄目だ、ということ。

そうでなければ、もともと関心のある人だけが来て、
多くの人に対して自分たちの思いを伝え、広げることが出来ない。

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人は、正しいことには動かない。
人は、楽しいことに動く。

座右の銘のひとつです。



理想だけでは他人はなかなかついてこない。

本当に人を動かそうと思えば、
論理ではなくフィーリング、情の部分に働きかけないといけない。

それが選挙において大切だと聞きました。
選挙以外においても、おそらくそれは同じことなのでしょう。

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中川大臣「酒と薬の相乗効果」

中川大臣は「酒と薬の相乗効果」というところまで、トーンダウンした。

麻生氏は中川氏をわざわざ官邸に呼び、
大臣を続けるようにと指示した。

野党は中川大臣の問責決議を出す構えに入った。

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中川大臣は批判をかわしきれないだろう。


野党が問責を出すというのはどういうことだろうか。
「参議院では中川さんを大臣として認めませんよ」ということである。

中川大臣は参議院に出入り禁止、
財務大臣不在のため予算関連法案は審議ストップということになる。

問責決議が通ったときには、簡単に言うと
「けしからん大臣」VS「国会審議を止めるけしからん野党」
という構図になる。

この勝負は、どちらにより逆風が吹くか、
言いかえれば問責にどれだけの理解が集まるかということになる。

目下の内閣支持率、中川大臣の行動などからすれば、
この勝負は政府・与党に分が悪い。
だいたい、味方からも辞めたほうがいいという声があがっている。


だから中川大臣は自分から辞めたほうがよかったのであるし、
野党の戦略は正しいといえる。

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大悪手を打ってしまったのは麻生氏である。
政局というものをわかっていない。

中川大臣を辞めさせるのならわかるが、辞めさせないのに、
わざわざ官邸に呼んだ意味がまったくわからない。

「辞めない」ことが、
「本人の判断」から「総理と本人の判断」に変わってしまった。


この後の展開として、
中川大臣が辞めざるを得なくなったら(おそらくそうなるだろう)、
その時麻生氏はまた、「前言撤回をやらかした」ということになってしまう。


麻生氏にとっては辞めさせることが上策、
ノータッチを貫くことが中策、
わざわざ続投のお墨付きを出すことは下策であった。

麻生氏は見事に下策を採った。

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2009年02月16日

中川大臣、「風邪薬」と釈明

昨日ご紹介した中川昭一財務大臣である。



色々な人がこの醜態を追及して、
中川大臣は苦しい状況に追い込まれつつある。


で、中川大臣はなんと釈明したかというと、
「風邪薬を飲んでああなった」ということらしい。

いや、たぶん真相は「風邪薬+酒+睡眠不足」だと思う。
相乗効果が発生してしまったのだろう。


問題にしたいのは、この釈明のまずさである。

そもそも、風邪薬でも何でも、
まともにしゃべれない人が国際会議の日本代表で出たらまずいことに変わりはない。

また、「風邪薬です」というのは、メディア的に面白すぎる。
まったく苦しい言い訳だという風に映るし、
どんな風邪薬だよ、ということになる。

大臣は、メディアに対して格好のエサを与えてしまった。


仮に、本当に風邪薬が原因だったとしても、
「酒でした」と言って辞めるか、
「体調不良」または「病気」を理由にして辞めるほうが、
マシだったのではないか、
あるいは、辞めないにしても陳謝すればよかったと思う。




風邪薬でああなるなんて話は、「面白すぎる」のである。

何という風邪薬なのか、どれだけ飲めばああなるのか、
普段から飲んでいるのか、ああなることを予想できなかったのか、
なにより本当に風邪薬が主因だったのか、聞きたいことは山ほど出てくる。

すでに中川大臣の映像が海外に報道されて日本の恥をさらしているので、
野党が大臣に真相をただすことに関して大義名分上の問題はなく、
国会においてこの件を追及しても、
「くだらないことを国会でやるな」とは言われないだろう。

いや国会でこんなことをやるのは情けないが、悪いのは大臣である。


国会でも追及されるだろうし、
メディアもこの話題を取り上げると思う。
そのたびにニュースで中川大臣の映像は配信され、
国民がそれを繰り返し見て、自民党の支持率は下がる。

そこまでは、先に読んでおくべきであったろう。

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ここまで書いた後に入ってきた情報だが。

河村官房長官はこんなことをしゃべったらしい。
http://www3.nhk.or.jp/news/t10014191121000.html

「酒が原因ではないと話があった。会見の前に昼食でワインが出て、まったく飲まなかったということではなく、たしなんだ程度だったようで、本人はかぜ薬を多めに飲んだことが原因だと話していた」


ワインは飲んだらしい。
ワインはどのくらい飲んだのかとか、
また色々なことを聞かれることになる。

中川氏本人の「風邪薬主因説」が本当だとすれば、
酒と薬を合わせて飲むことは常識的にタブーであって、
やっぱり不注意の責任を問われることになる。


嘘であってやっぱり酒の飲みすぎであったとすれば、
風邪薬というのは、釈明の内容がまずすぎる。

だいたい、誰か「酒臭かったです」と言い出す人が現れれば、
ジ・エンドじゃないか。

ウソでも酒だったということにして、
陳謝、あるいは引責辞任したほうがマシだった。
そうすればこの話題、それで終わりになるのに。

中川氏は風邪薬発言で、戦線を拡大してしまった。

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