2009年02月12日

小泉

ごく凡庸な範囲の読みであり、申し訳ないが。

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鳩山総務相:「三位一体失敗も」 自治体に厳しい影響
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090213k0000m010056000c.html

 鳩山邦夫総務相は12日の衆院本会議で、小泉政権が進めた国と地方の税財政を見直す「三位一体の改革」について「急激にやりすぎた。失敗の部分がある。地方をここまで苦しめているのは、三位一体改革が必ずしも正しくない部分があったからと考える」と述べ、改革の副作用を認めた。担当閣僚の総務相がマイナス面に言及するのは異例で、麻生太郎首相の郵政民営化に関する発言に続き、現役閣僚が小泉政権の構造改革路線に異論を唱える形となった。

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「笑っちゃうくらいあきれた」=郵政見直し発言、首相を批判−自民・小泉氏
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009021200843

 自民党の小泉純一郎元首相は12日午後、党本部で開かれた有志議員による「郵政民営化を堅持し推進する集い」であいさつし、民営化をめぐる麻生太郎首相の一連の発言について「怒るというより、笑っちゃうくらいただただあきれている」と批判した。また、定額給付金の支給を裏付ける2008年度第2次補正予算の関連法案に触れ「(衆院の)3分の2を使って(再可決して)でも成立させないといけないとは思わない」と述べ、執行部に慎重な判断を求めた。

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鳩山邦夫は「かんぽの宿」疑惑という、
郵政民営化を推進した人たち(本来、自民党・公明党全員だが・・・)には、
はなはだ都合の悪い案件に取り組んでいる。麻生のお墨付きもあるらしい。

それが「三位一体改革」まで批判し始めた。

野党にとっては格好のエサである。
ただそれよりも、小泉改革に好意的な党内外の人々は黙っておるまい。

また、麻生の郵政民営化反対だった発言には、
もはや説明の必要もなかろう。

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自民党内に、対立の構図ができた。

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小泉は人を驚かせる。

「笑っちゃうくらいあきれた」という、
国民誰しもの気分に合致するような言葉で
麻生の郵政民営化反対発言を批判するだけでなく、
定額給付金批判にまで一気に踏み込んだあたりはさすがに非凡だ。

もし本当に小泉が動くとすればこれは重い。
小泉が本気になれば17名くらいは軽く集まるだろう。

17名が反麻生で腹を決めれば、3分の2を使った再可決は不可能になり、
定額給付金も通らない。麻生政権は木っ端微塵になる。

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本当にこういう内輪揉めが始まっているのだとすれば、
自民党の命運もいよいよ尽きたということになる。


ただ一方で、これはもしかすると見せ掛けだけの対立劇ではないか、
と、そう警戒するのが当然の用心深さというものであろう。

麻生氏の郵政見直し法案から何から、
全てが芝居だなどいうつもりはない。そうとは思われない。

が、全員が真心のセリフを喋っていると考えるには、
どうにも劇的でありすぎるようにも思われなくもない。


すぐに思いつく仮説としては、
反小泉改革派VS小泉改革派というアングルを作って、
そのどちらかを「悪役」に仕立て、もう一方を引き立たせ、
自民党そのものへの不信および、民主党を忘れさせるということ。

選挙が終わった後は仲直りするか、それとも「悪役」の方を捨てるか。

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シナリオ1。
小泉が新党を作って世論を席巻するのか。

シナリオ2。
あるいは誰か小泉派をポスト麻生にねじ込むか。

シナリオ3。
まったく逆に、麻生・鳩山が反小泉の死神と化し、
小泉・竹中を贖罪の山羊として葬り、自民党が生き延びるのか。


いずれにせよ無理がある。

常識的には、ただでさえ弱い今の自民党が、
戦力を分散させた状態ではましてや勝てない。

また、麻生の自民党にも、小泉改革にも、
今の日本ではたいへん批判が強いのは言うまでもない。


常識ではやはり自民党は無理だ。

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しかし思い返せば郵政選挙というのも、
当初はずいぶん無茶な選挙と言われたのだ。

それが蓋を開けてみればああだから、
野党の側としては一応気をつける必要はある。

また小泉劇場の時と同じダンスホールで、
国民が、マスコミが、あの時の二の舞を舞い踊らされることになれば、
悔やんでも悔やみきれない。

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まあ、しかし、一番可能性が高いのは、大山鳴動して小泉一匹という落ちだろうとは思う。
たぶん小泉も本人のメンツのために怒っているのだと思う。

後任の連中が、郵政選挙の議席に座りながら、郵政民営化を否定する。
小泉にしてみれば片腹痛しと言ったところだろう。

自分が選挙でとってやった議席に座るは、
どう考えても自分より馬鹿な総理大臣。

その馬鹿に自分のライフワークを否定されれば怒らない方がおかしい。

たぶん実際はそんなところだと思う。
しかし小泉と聞くと一応は裏読みし、警戒したくなるのは、
やはりあの時のトラウマが癒されていないからだろう。

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posted by socialist at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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