2009年06月29日

郡和子議員「取り調べの可視化」

良い文章であると思うので全文引用させていただく。

郡和子 公式ホームページ
http://www.koorikazuko.jp/column/?d=20090624

【取り調べの可視化】 2009年6月24日

足利事件の再審が決定されました。

これで無実の罪で17年半も服役していた菅家さんが無罪になることが確実になりました。
今年4月に釈放されていた菅家さんも涙ながらに会見を行いました。
しかし、犯人とされた17年半は戻ってきません。

当時の有罪立証の柱だったDNA鑑定、導入後間もなくで専門家の中には危うさを指摘する声もありましたが、当時、捜査の場のみならずマスコミも、揺るがぬ証拠の一つとし、任意同行を求められた菅家さんを犯人と決めつけ、そして自白を引き出したとなると、凶悪犯として烙印を押しました。
猛省しなくてはなりません。

自白に導いた菅家さんの取り調べは、髪の毛を引っ張る、足で蹴飛ばされるなど暴行を伴うものだったそうです。

「死刑台から生還してまいりました」
宮城県松山町で1955年農家が全焼し焼け跡から一家4人が他殺体で見つかった、いわゆる「松山事件」の元死刑囚、斎藤幸夫さんが、84年に仙台地裁で再審無罪を勝ち取って、ようやく、支援者の前に姿を見せ放った最初のこの言葉を、そして、息子の無罪を訴え続け活動したヒデさんの「国民を犠牲にすることがあってはならない」の言葉の重さについて感じることを、以前、コラムで書かせていただきました。

斎藤さんの自白もまた、厳しい取り調べの中で強要されたものでした。

その斎藤さんもヒデさんも亡くなられましたが、いまだに菅家さんをはじめ冤罪はなくなりません。

取調の最初の段階から録画録音をするという「取調の可視化法」を成立させる以外に、冤罪の危険から市民を守る道はありません。そうでなければ、冤罪はなくなりません。

取調の可視化法は、参議院では可決され衆議院に送られていますが、衆議院では自民公明党の抵抗で審議さえされていません。
残念です。

マスコミの報道も検察発表に基づいた報道に終始し、司法の場でうけた人権侵害が、さらに社会でも、透明性・公平性を欠いたまま大きな人権侵害を生み出しています。

これらを防止し人権を最大限尊重する司法を取り戻すためにも、取り調べの最初からの可視化が不可欠だと思っています。 

最後に、今回の菅家さんと同じ不確実なDNA鑑定が採用された飯塚女児殺害事件の久間死刑囚の死刑が執行されたことに、多くの皆さんが「なぜ?」と大きな声を上げていただきたいと思っています。

冤罪を許さない。
二度と国民を犠牲にしてはなりません。
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2009年06月25日

今さら党首討論から色々と考える

昨日のブログを書いてより一日。
報道によれば、東国原氏は、総裁はともかく出馬への意欲はあるようである。

であれば、自民党に喧嘩を売るようなことはしない方が得策だと思う。
話題作りというか、自己顕示のためであったのだろうが。

いずれにせよ単純な読み間違いであり、恥ずかしいばかりである。
非合理的な行動というのは、なかなか理解しづらい。


それにしても、タレント知事にここまでコケにされて、
古くからの自民党を知るものとしては、返す返すも悲しい。

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読み間違いついでだが、
鳩山民主党の人気についても、いささか予測を外した。

これほど人気が出るとは思わなかったが、結果オーライであろう。
このまま行けば、政権交代は疑いのないところである。


むしろ今は、自民党が壊滅してしまい、
政権をうかがう野党が存在しなくなってしまうことが心配である。

また、そのような状況になっては、
民主党にとっては、社民党およびその政策に配慮をする必要もなくなってしまう。
それはあまり愉快な未来図ではない。


ただいずれにせよ、政局の一寸先は闇であり、油断してはならない。

西松事件の一連の動きを見ればわかるように、
スキャンダル攻勢、裏取引、あらゆる可能性がある。

何度も繰り返すことになるが、強調しておきたい。

それに対抗しうるのは、徹底的なドブ板の選挙活動により、
世論の「風」に耐えうる支持を築くことだけである。

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さて、何にせよ今は民主党に有利な状況である。

そのような中で行われた党首討論であるが、
麻生首相は、討論の技術以前に、攻め手を持ちえていない気がする。


まず、アジェンダセッティングが絶望的に誤っている。

国民の関心事がなんであるか、勘違いしている政治家が少なくない。

こちらの世論調査を参考にすると、
http://www.fnn-news.com/archives/yoron/inquiry090622.html

Q5. 次の衆議院選挙の争点として、あなたが最も重視するのは、次のうちどれですか。次の中から1つだけお知らせください。
政権交代 20.4
地球温暖化対策 3.1
医療・年金などの社会保障 31.7
北朝鮮問題などの安全保障 5.5
消費税などの財源問題 6.5
景気対策 21.2
行政改革 5.5
政策の実現性 4.7
わからない・言えない 1.4


国民の関心事はこのようになる。


だが、麻生首相は、
第一回の党首討論では「国民の最大の関心事は西松問題」と述べてひんしゅくを買った。
第二回では、とってつけたように朝鮮半島問題や小沢氏の第七艦隊発言に触れ、これまた失笑を買った。

財源問題で民主党を攻撃したことは、それよりはいくぶん筋が良いとは言える。

ただ、麻生首相は状況を十分に把握していない。
自民党は劣勢なのである。インパクトのある討論で、逆転ホームランを狙わなければいけない。

細かい数字の話をしては、せいぜい「引き分け」にしかならない。
そして、討論の「引き分け」はそれ即ち総選挙の「負け」を意味する。

また、財源論はこれまでに意見が出尽くしており、
結局のところ、両党、どちらが信頼度と期待度があるかの勝負にならざるをえない。
そして、自民党の方が支持率が悪いということは、
信頼度勝負を仕掛けても分が悪いということであると知るべきであった。


一方、民主党鳩山代表は、
第一回は「友愛」という言葉を繰り返し、分かりにくさは否めなかった。

ただ、第二回はそれを引っ込め、国民の関心の高い社会保障分野でしっかりアピールした。
この戦略は正しい。
議論は事実に基づいており、「お涙ちょうだい」であるとの批判は的外れであろう。
また、よしんば「お涙ちょうだい」であったとしても、国民の感情を煽れることは政治家の資質である。


今後、討論を繰り返すとしても麻生首相は厳しい。
戦略の練り直しが必要であろう。

社会保障、景気対策あたりのアジェンダで、アピールすべきである。
おそらく不可能であろうが、自民党は、それらの分野で少しでもよい政策を考えていかなければ、
党首討論で負けを重ねていくことになるであろう。

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そもそも、与党は自らの実績をアピールしなければいけない。
与党が野党に対してネガティブキャンペーンを繰り返すのは、みっともないことこの上もない。

本来であれば、十数兆をつぎ込んだバラマキ予算が、いかに素晴らしいかアピールすべきであったろう。

まあ、あの予算は政権交代後、民社国政権にカネを残さないという「焦土作戦」の性格が強かったのだと思うが、
それにしても、その十数兆を、人気のとれることにつぎ込んでいれば、
政策として良いかはともかく、政局には有利になったであろう。

それをせず、景気対策の点でも社会保障の点でもアピール度の弱い諸施策を打ってしまった。
「出まかせ」の印象の強いエコポイント、悪名高きマンガの殿堂。
マンガの殿堂と同額を費やせば維持できたはずの母子加算を打ち切ってしまうという判断。

バラマキをやって支持率が下がるというのは前代未聞であって、このような所に自民党の末期症状を見る。

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2009年06月24日

「東国原総裁」に思う

自民 東国原氏の“起爆力”期待
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20090623122.html

 自民党の古賀誠選対委員長による異例の「現職知事への立候補要請」は、知名度の高い東国原英夫宮崎県知事の“起爆力”に頼らざるを得ない自民党の苦境の表れだ。橋下徹大阪府知事や森田健作千葉県知事にも衆院選での支援を要請したい考えだが、実現したとしても効果は見通せない。

 日本遺族会会長の古賀氏に対し、東国原氏は「次期総裁候補要求」という高いハードルを突き付け、出馬要請を事実上拒否したようにも見える。ただ東国原氏の実際の問いは「(自分を)次期総裁候補として衆院選を戦う考えがあるか」であり、党側が「衆院選で当選すれば当然、総裁候補の1人だ」と回答すれば条件はクリアできるとの見方もある。

 古賀氏は例年、沖縄慰霊の日である23日には「沖縄全戦没者追悼式」に出席してきた。今年も当初は出席する予定だったが、日程を変更してまでの宮崎入りで、古賀氏周辺は「成算がなければ会わないだろう」と話す。

 最終的には東国原氏が宮崎県内をはじめとする世論の動向を見ながら判断するとみられ、自民党幹部も「観戦しているうちに参戦になるかもしれない」と期待する。

 一方、東国原氏の「総裁要求」には党内に反発があるのも事実だ。大島理森国対委員長は国会内で記者団に「どういう県政のマニフェストを言っているか知らないが、国政での努力、経験、識見を踏まえ発言すべきだ」と不快感を表明した。

 古賀氏の行動にも「お笑い芸人(出身者)に自民党が笑われた」(幹部)と批判があり、党内の混乱につながる可能性もある。

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もはや八方ふさがりの感がある自由民主党。
タレント知事の人気にすがって何とか票を取ろうとするのも、
理解できないことではない。

ただ、一議員としてではなくて、
「総裁」のイスとなればそう簡単に渡すわけにはいくまい。
とても飲めるはずがない、という条件である。


総裁のイスを要求した東国原氏の真意は、
おそらく「体のいいお断り」であろう。

むしろ、こんな要件を真剣に受け止めて党に持ち帰った
古賀誠氏の判断が誤っていると、私は思う。

本来なら、東国原氏の真意を汲んで擁立を断念するか、
総裁や大臣は無理だと即答し、それでも何とか立候補を頼むか、
あるいは失礼だと席を蹴るか、いずれかであろう。


それを古賀氏は下手に出すぎてしまった。
まさか東国原総裁は実現すまいが、
それにしても、自由民主党の総裁ポストの根はあまりに安くなった。

古賀氏は浮足立ちすぎている。

もう一つ指摘したいのは、
東国原氏のために、「沖縄全戦没者追悼式」をパスしてしまい、
周辺もそれをわざわざマスコミにしゃべってしまったことである。

それだけ、東国原氏を重んじているとアピールしたかったのだろうが、
東国原人気にすがるあまり、沖縄を軽んじてしまっている。

左右いずれの立場を取るにせよ、
この類の行事を軽視すると取られては損の方が多かろう。
こと、九州や沖縄にはそれで動く票も少なくないと思う。



また、自民党の議員には、東国原氏の要求に怒る人もいるが、
その反応もいかがなものか。

先日鳩山邦夫氏が総務大臣を罷免される騒動の際、
鳩山由紀夫民主党代表が「弟は民主党代表ポストを要求した」と話した。
これもまた「民主党には行きませんよ」という意思表示であり、
だれも「鳩山邦夫代表」を真実味のある話として怒りはしなかった。


客観的に、「鳩山邦夫民主党代表」よりも
「東国原自民党総裁」の方がよほど無理筋であるのだが、
なんとなく、後者の方が真剣に捉えられてしまうことに
自民党の苦境を見て取ることができる。


もしかして、今の自民党なら東国原を担ぐこともありうるのではないか。

内部の人間ですら、かすかにそのような思いがよぎる。
非常に苦しい状態である。

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もしかして、自民党は野党として捲土重来を期することすらできないのではないか。
このまま、崩壊への一途をたどるのではないか。

最近そのような思いを強くしている。

そうであるとすれば、民主党一党優位になり、
民主党は社民党を無視しても全く問題なくなる。
これは愉快な未来図ではない。


また、かつて栄光を誇った自民党がここまで落ちぶれるというのは、
イデオロギーは抜きにしてさびしいことである。

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