2009年02月23日

ただ日教組を叩いて票が取れるほど甘くはないよ

いつもの麻生氏の、取るに足らぬトンデモ発言だ。

ただ、これは麻生氏の問題だけにとどまらず、
今の自民党一般が抱える問題を、
この件が象徴しているような気がしないでもない。

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麻生首相「いい加減な教科書変えた」「日教組と戦う」
http://www.asahi.com/politics/update/0222/TKY200902220097.html

 麻生首相は22日、青森市で講演し、民主党批判を展開するなかで「我々は教育基本法を変え、いい加減な教科書を変えた。相手の方はご存じ日教組。私どもは断固戦っていく。それが自民党だ」と述べた。自民党には昨年、日教組批判の議員連盟ができ、麻生政権発足直後に日教組批判発言などで国土交通相を辞任した中山成彬氏が顧問に就いている。

 記述を変更させたという教科書については、首相は「おじいちゃん、おばあちゃんと一緒の写真、こっちは犬と子どもと一緒の写真。両方家族ですって。おばあちゃんと犬は同じか。こんなふざけた話がどこにあるんだと言って、やり合ったことがある」と説明した。

 05年度の教科書検定で「ペットを家族の一員と考える人もいる」との表現が「家族の一員のように親密に思っている人もいる」と変更され、その前年度の検定では「Aさんの家族(母、父、弟、犬)」が削除された。同時期の国会質疑で自民党議員がペットを家族に含めることを批判しており、首相発言はこうした経緯を指したとみられる。

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1.内容がいい加減
別に日教組が教科書を作っているわけではないし、
政治家が教科書の内容に本当に介入しているとすれば大問題だ。

案の定、後にそのあたりをつっこまれてしどろもどろになる麻生氏。
「口から出まかせ」に近いものがあったのだろう。

麻生氏だけでなく、
最近の自民党議員は思いつきで物を言う傾向があるが、
今後はその辺りを改めないと、政策を作っていくことはできない。


2.イデオロギーに走っている
私はこれを一番心配している。

左派の私から見ても日教組に批判すべき点が
まったく何もないとはいえないが、
しかしことさらに日教組を敵視し、
それを叩いて喜ぶのはいわゆる「ウヨク」の層だけだ。

「日教組とやり合った」と豪語する内容も、
「あるべき家族像」というものにうるさい保守的な価値観から来るものである。

かつての自民党、いまの民主党が幅広く支持を集めているのは、
イデオロギーに傾倒せず、
幅広い層の国民の生活を向上させた(させようとしている)からである。

右翼、左翼の思想だけでは支持を集めることはできない。


3.負ける論点を設定している
上に書いたように、
日教組を敵視してついてくるのは「ウヨク」だけであって、
国民の幅広い支持を得ることはできない。

しかし、百歩譲って日教組と戦うとして、
なんで犬の話を持ち出したのかわからない。

日教組であれば、
平等主義とかジェンダーの話題等々、
叩けそうなところは別にあるのではないか。(私は与しないが)


仮に、「犬は家族ではない」というのが自民党、
「犬も家族だ」というのが日教組だというのであれば、
その議論を続ける限り日教組の方が支持を集めるだろう。

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下野後の自民党がしなければならないことは、
党を改革し、この3点を裏返すことである。

1.政策立案能力を磨く
2.右翼イデオロギーに走らず、国民の生活、ニーズに根ざした政治をする
3.自民党の強みを生かし、相手政党の弱いところを攻撃する、もしくは補完する


難しいことだが、人を入れ替えていけば、できるはずだ。

パフォーマンスだけの人、
ネット右翼にしかウケないような人、
無能な二世、
利権に汚れた老害を追い出すこと。


地味でも政策がわかり、
選挙区を一生懸命歩き、一人でも多くの国民の話を聞ける人を呼ぶ。


『ビジョナリー・カンパニー2』に倣っていえば、
何よりも先に、適切な人をバスに乗せ、不適切な人をバスから降ろすこと。

遠回りに見えて、自民党が復活するにはこれが一番の近道だと思う。

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