2009年02月28日

亀井静香の闘い

今年の衆議院選挙で、民主党は単独過半数を取るだろう。

ただ参議院では単独過半数がないから、
まず間違いなく社民党や国民新党と連立することになる。

しかしもし、2010年の参議院選挙で、
民主党が単独過半数を取ってしまえば、
衆参両方とも単独を抑えることができ、
社民党や国民新党はもはや不要になってしまう。

そうなればなったでやむを得ないだろう。

社民党は政権の外から、
政府の失政があれば追及し、
社民主義、平和主義の政策を世に問うていけばいい。

ずっとそうしてきたではないか。


しかし、少なくとも今後しばらくは、
連立与党として社民党は政権に入る。

大臣のポストも得られることだろう。

そこで社民党らしい政策をいかに実現できるか、というのは、
民主党とどれだけタフ・ネゴシエーションをできるかにかかっている。

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世間では民主党政権が誕生する、誕生するといわれているし、
私も「民主党政権」という言葉を使ってしまうこともあるが、
実際には、誕生するのは民主党政権ではない。

民主・社民・国民新・日本の連立政権である。


それをあたかも自民党か民主党かの選択のように喧伝されるので、
社民党の活躍を願う私としては、腹が立っている。

しかしまあ、冷静に考えてみれば、
小党というのはいつしもそういう運命にあるのである。
ことあるごとに存在感を示していかなければ、
大政党の争いに埋没してしまうことは避けられないであろう。

さらに言えば、今後誕生する連立政権の中で、
小政党は、民主党の言いなりになってはいけない。

存在感を示し、時には強気に出、時には協力し、
たくみに民主党から譲歩を引き出し、
社民党が目指す政策を実現していってもらいたいと思う。

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その点でいえば、
社民党の福島みずほ党首は、やや物足りないように思う。

煮ても焼いても食えない政局のプロといえば、
やはり国民新党の亀井静香代表代行ということになるだろう。

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国民新が社民と急接近 民主とは統一会派解消へ
http://www.47news.jp/CN/200902/CN2009022701000951.html

 国民新党が郵政民営化などの政策協議を通じ社民党と急接近している。一方民主党とは参院統一会派を解消すると27日、表明。次期衆院選後の民主党中心の連立政権樹立が現実味を帯びる中、今から存在感を強めようとする動きに、民主党は警戒感を強めている。

 社民党とは昨年末に正副幹事長の政策協議を定例化した。2月に、社民党が民主党と進めてきた労働者派遣法の抜本見直し協議に参加。来週には郵政民営化見直しに関し社民党と合意文書を交わす予定で、その後も安全保障などを含めた重要政策で両党の歩調を合わせ、民主党への“圧力”を強めていく構えだ。

 会派解消は衆院選の候補者調整難航が原因。国民新党が既に新人を公認内定した神奈川1区で、民主党が独自候補擁立を発表したため国民新党の亀井久興幹事長は「選挙協力できちんと対応いただけないなら判断せざるを得ない」と会派解消の方針を示した。

 こうした動きの背景には、与野党逆転した参院でも単独過半数には届かない民主党が、合わせて10議席を持つ社民、国民新両党の意向を重視せざるを得ない事情がある。

 これに対し民主党の岡田克也副代表は23日、今年の衆院選での政権奪取を前提に「来年の参院選で民主党が単独過半数を取れば、そこから本格的な民主党政治が始まる」と述べ、社民、国民新両党をけん制した。

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民主党と国民新党は、
麻生氏に問責決議を出すかどうかとか、
神奈川1区の野党側の公認を誰にするかとか、
そういうことでもめているのだが、

おそらく、国民新党は単にそれらの件でゴネているわけではなかろう。

小党が大政党に対して、
「何があってもついていきますよ」ではいいように使われて終わりだ。

国民新党は民主党に対して決して従順ではない、
場合によっては民主党に協力しないよ、というブラフをかけているのだ。

そうすれば民主党も国民新党に政策面など配慮せざるをえない。


今後何かがあるとき、国民新党は民主党に、
いわゆる瀬戸際外交というものを仕掛けてくることだろう。
自分と相手の関係を緊張させることで譲歩を引き出そうという奴である。

これは民主党と完全に切れてしまうほどやってはいけないのだが、
そのあたりは政局の手練手管ということになるだろう。


その点社民党は民主党とどうも歩調が合いすぎているので、
もっと声を上げるべきところはあげてもいいのではなかろうか。

そのあたり、福島みずほ氏は亀井静香氏などに比べ、
いい意味での汚さという点で少し物足りない。



一方岡田氏も、民主党の立場から国民新、社民をけん制している。
民主としても国民新、社民といま完全に切れてしまったら困るが、
かといって、あまり甘い顔を見せればつけこまれる。

一種のチキンレースである。

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国民新党はさらに、社民党に接近しているという。
政策面でも、人間関係の面でも意外に壁は少ない両党なので、
これは私としても予想していたことである。

国民新党など所詮は保守政党じゃないかという印象はあるものの、
庶民の暮らしを守る、新自由主義に反対するという点では、
社民党とも協力していけるだろうと思う。

安全保障の面でも歩調を合わせる方向になるとは、
さすがに予想外だが・・・



仮にだが、両党が統一会派など組めば、
衆議院で14議席、参議院で10議席になり、
かなりの存在感を持つ勢力となる。

民主党に対しての交渉力という点でも、
両党が結束した場合には飛躍的に向上する。


間もなく政権交代は成り、
政権交代の果実が舞い込んでくることになるだろうが、
それを、ひとり小沢にのみ食わせることも無かろう。


社民党、国民新党は民主党としたたかに渡り合い、
少なくとも民主に参院の単独過半数を取られるまでは、
政権交代の果実を分捕っていこうではないか。

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私は絶対的に、自民党の下野を願う。
いったんは彼らに冷や飯を食わせ、
霞ヶ関、土建業等々、利権関係をリセットしなければいけないし、

今の自民党は二世議員ばかりで政策能力も何もなく、
公明党・創価学会にほぼ100%もたれかかっている。
そのような政党を政権にとどめてはいけない。


しかし交渉のカードとして、
あくまでも対民主党の交渉のカードとしては、

社民党や国民新党が、自民党と協力して政権交代を妨害する
ということもありうるという、
「そういう素振り」を、裏でチラリと見せてもいいと思う。

「なんだかんだ言っても所詮民主党に付くしかないんだろ」
と見透かされては、小政党は侮られるのである。

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村山氏囲み「自社さ」同窓会
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009022701161

 社民党の村山富市元首相を囲む「自社さ政権」の同窓会が27日夜、都内の日本料理店で開かれ、村山政権で自治相を務めた野中広務氏や政権発足に尽力した自民党の森喜朗元首相、国民新党の亀井静香代表代行らが旧交を温めた。
 会合は亀井氏の呼び掛け。民主党の山下八洲夫参院議員や社民党の渕上貞雄副党首ら旧社会党出身者も駆け付け、連立政権樹立に至る苦労話などに花を咲かせたという。(了)
(2009/02/27-23:48)

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下衆の勘ぐりと言われてしまえばそこまでだが、
いま亀井静香氏がこんな同窓会を主催するのは、
まさに「そういう素振り」という風に見えなくもない。


数々の利権の噂、黒い噂がありながら決してシッポをつかませぬ亀井静香。

かつて小沢を相手に政局で渡り合い、
社会党と連立するというウルトラCで細川政権を潰した亀井静香。

煮ても焼いても食えない男である。

しかし権謀術数渦巻く永田町では、こういう男がかえって頼もしい。


社民党も、したたかに政局に臨んでもらいたい。

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