2009年03月28日

麻生政権がODAに2兆円。大丈夫なのだろうか?

アジア支援、200億ドル規模に拡大=麻生首相、金融サミットで表明へ
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2009032600857

 政府は26日、金融危機による実体経済への影響が深刻化するアジア諸国への支援強化に向けて、当面の政府開発援助(ODA)を総額200億ドル(約1兆9600億円)規模に拡大する方向で最終調整に入った。域内の貿易円滑化を狙いとした融資額の上積みも検討している。麻生太郎首相が4月2日にロンドンで開かれる金融サミット(首脳会合)で表明する見通し。
 アジア諸国に対しては、今年1月末、麻生首相が世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で170億ドル相当のODA供与を表明。2月には当時の中川昭一財務・金融相が、貿易決済の資金確保のため、国際協力銀行を通じた域内金融機関への10億ドルの融資を発表した。(2009/03/26-18:39)

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これはわりあい画期的な話であるといえるのではないだろうか。


http://www.mofa.go.jp/Mofaj/gaiko/oda/shiryo/yosan/pdfs/21_gai_zai.pdf

こちらをご覧いただくとわかるように、
本年度の当初予算が、前年度から12.8%伸びたうえで1兆7000億円。

1兆9600億円になるということは、
そこからさらに15%程度伸びるということになる。

これは一般会計におけるODA予算の推移だが、
ODA予算は97年をピークに減少の一途をたどっている。
http://www.mofa.go.jp/Mofaj/gaiko/oda/shiryo/yosan.html

そのような流れを踏まえて考えれば、
比較的に思い切った増額の決断であると言えよう。


ちなみに、1兆9600億円とはどのくらいか。

1年間消費税5%をかけて、税収がおよそ10兆円である。
定額給付金に使った予算が2兆円である。

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景気低迷の折にこのような支出拡大。
大丈夫なのかとも思わぬでもないが、
もともと我が国はODAに対しては消極的であり、
GDP比での金額で言えば常にワーストクラスである。

もちろん金額が全てではないわけだが、
この世界恐慌の折、国際社会の一員として、
他国にも貢献しようという姿勢は悪いことではないと思う。


ただ他国のことはともかく我が国の国民生活も楽ではないのであって、
この巨額支出が理解を得るためには、
自国の福祉、景気対策についてもきっちりと行っていく必要もあろう。
そちらは十分とは言えないのであって、麻生政権には努力を求めたい。

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またODAもただ金額を出せばいいというわけでもなく、
しっかりと他国の役に立ち感謝されるということが大切だ。

ODAの予算を使って例えばインフラ整備のプロジェクトを行ったり、
さまざまなことを行うわけだが、
予算が今年大きくなるわけだから、無駄が増えないよう、
その個々の案件に対してしっかりと行政監視・評価をしていくことが、
前にも増して大切なことになったと言えよう。


さらに言えば、発展途上国への支援というのは、
一過性のものというよりも粘り強く行われることが望ましい。

確かにいきなり景気が悪くなったために、
国内経済でいうところの「景気対策の財政出動」というニーズに応えたのだろうが、
その翌年以降いきなりまた引っ込めるのではなくて、
これを機会にODAに積極的な姿勢が継続していけば、と思う。

もちろん、毎年2兆近くを出すことは出来ず、
財政との相談、自国民の生活事情との相談になるのは言うまでもないが。

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posted by socialist at 06:12| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
貿易金融を活性化させないと、貿易自体が低迷して貿易黒字も増えないですものね。

G7の財源は外貨準備高でしたけど、今回はどこからでているのでしょうか?
Posted by maria at 2009年04月03日 15:31
ご指摘のことも踏まえ、
ODAじたいは悪いことではないと思いますが、
財源は明らかではなく、
おそらく赤字国債の増発に踏み切るのでしょう。

財源論は不毛だと思いますし、
現下の状況で財政再建は棚上げせざるを得ないのでしょうが、
長期的ビジョンも持ってやって頂きたいものですね。
Posted by socialist at 2009年04月21日 23:34
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