2009年05月14日

「ドブ板」の大切さ

小さな話だが書いておこう。

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「笑顔で帰ってきて」=橋下知事、停留生徒にメール−大阪
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009051300897

 大阪府立高校の生徒らが新型インフルエンザに感染したことを受け、大阪府の橋下徹知事は13日、成田空港近くのホテルに「停留」中の生徒ら30人に励ましのメールを送った。知事は「全面的に応援していますから、1日も早く元気に、笑顔で大阪に帰ってきてください」と生徒らを元気付けた。
 知事は「大変心配しています。もうしばらくの辛抱ですので頑張ってください」と送信。生徒は「応援してもらっていると思うと励まされた」「大阪の学力を上げるために10日間みっちり勉強する」と喜んだという。(2009/05/13-18:45)

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素直に美談として受け取らず分析の対象とするのは下品なことであろうが、
そもそも、当ブログはそういう下品さを旨としているのでお目こぼし願いたい。

橋下徹の政治手法、政策といったものは私にとって支持できるものではないが、
このようなことに関しては彼のセンスに感銘を受けざるを得ない。

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舛添厚生労働大臣は、インフル騒ぎに対処することで
政府としてなんとか成果を挙げようと躍起になっていたが、
それが逆に、事態の把握が不十分なまま、わざわざ会見を開いたりといった
空回りを生んだ。


そのようなことよりも、橋下の行動の方がよほどセンスが高い。

ホテルらに隔離された生徒らの不安、ストレス。
誰もが気付きそうで気付かないものである。

それでいて、いざ橋下がメールを送り
国民をしてその存在に気づかせしむれば、
誰もが生徒に対しシンパシーを感じ、橋下の心遣いに喝采する。


例え人気取りのパフォーマンスであろうと、非凡である。

ただ政策を勉強しているだけでは、このようなことはできるようにはならない。

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もうひとつ。まったく関係がなさそうで、
私自身は関係があると思っている話をさせていただく。

橋下はタレント弁護士としてパフォーマンスの訓練をされていたのかもしれないが、
そのような経歴を持たない政治家でも、

日常的に市民の中に飛び込み、
時には罵声を浴びせられようとも、市民と語り合い、
市民感覚というものを肌で知ることが必要であろう。

小沢一郎は「ドブ板選挙」というものを徹底的に重視した。
いま小沢は民主党の代表の座を去ったが、
民主党、あるいは他の党の若手政治家はぜひ、小沢の路線を継承してほしい。


それは単に選挙に勝てるから、ということだけではない。
市民の中で汗をかいてこそ市民の感覚が分かり、
橋下のように、人の共感を生む行動ができるようになるのではないかと思う。

あるいは市民がどのような政策を求めているかも知ることができる。
多くの市民に話を聞き、本当に何を求めているかわかっていれば、
安倍晋三のように的外れな方針を唱えて選挙に敗れることもない。


大衆に媚びるのか、と言うなかれ。
時に大衆と異なった方向性をとるべき時が来たとしても、
大衆を説得できるのは普段から大衆と対話を重ね信頼を得てきた政治家ではないか。

むしろ、ドブ板をやらず支持基盤の弱い政治家ほど、
ポピュリズムに走ったり特定団体に依存したりしてしまう。


よき政治家というのは、ブルーカラーワーカーである。
事務所で本を読み政策を作ることは、いうまでもなく大変重要だ。
だが、そのことよりも大切なことは、ある。
新米なら選挙区で、幹部なら全国をまわって、汗をかかなければならない。

政治サークルの学生のようなフワフワした政策マニアは、
政権交代の役に立つとはいえない。

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posted by socialist at 04:34 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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